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現代のオートグラフ事情と鑑定サービスについて


 当店でこれまでにも再三お客様からのご要望を頂いてはおりますが、直筆サインの鑑定サービス等についてはご提供しておりません。

 その理由はシンプルです。

 サインはその性質上、美術品のように形状が定まっているものではありません。それぞれの人物が好んで用いるパターンはいくつかあっても、年代、状況、経路等の諸要因によってはかなりの変化を見せることが多々あります。従って、古今東西のあらゆる分野の著名人の筆跡鑑定を受付し、その全てを正確に真贋判定する、というのはおよそ現実的なことではなく、そうした不完全なサービスを提供することによってお客様から代金を頂くことはできかねるからです。

 当店には二十数年に渡るビジネス経験がありますが、かといって「あらゆる分野に精通しているエキスパート」を称するつもりはございません。筆跡の世界は奥が深過ぎてその世界にゴールなどはなく、日々研鑽を重ねる以外に術がない、というのが実際のところです。

 対象の本質を理解すること』。

 これは自然科学、人文科学を問わず、あらゆる学問を志す上でその根本を成すものですが、現代におけるオートグラフ事情をよりよく理解するために知っておくべき諸因子には、例えば以下のようなものがあります。

◆その一 変幻性
 セレブリティーが好んで用いるサインのパターンは各々存在するものの、著名人側のその時の気分や状況一つで、サインとはいかようにも変化し得ること。そしてサインを求めてきた人たちに対して丁寧な筆致で応じるのか、殴り書きの乱雑なサインで応じるのか、あるいはサイン自体を拒否するのかなどの判断は、個々人の性格や傾向などに全て委ねられており、その対応はあくまでも千差万別であること。
※ご自身が著名人であることを想像してみれば、これは理解できることでしょう。例えばレストランからほろ酔い気分で出たところで大勢のファンに囲まれて一度に大量のサインを求められた場合、一つ一つ丁寧な筆致で書こうとも、かなり乱雑に殴り書こうとも、あるいはサインすること自体を拒否しようとも、それは基本的に当人の自由です。ましてや誰かから、「必ずこのパターンで書きなさい」、と強制されるようなものではありません。

◆その二 変転性
 座った状態で比較的丁寧な筆致で書かれるサイン会経由のサインであっても、人によっては年代、加齢などにはよって大きくパターンが変わり得ること。
※過去に複数回お会いした中では、タニア・ロバーツ、トレイシー・ローズ、キャリー・フィッシャーなどなどがこの例に該当しますが、人によっては何年経過してもサインのパターンを全く変えない人も多数います。また、書店などでの初版本サイン会や有料のプライベートサインニングなどではそれまで用いていたパターンを大きく変えてくる人もいたりします。そうした例は枚挙に暇がありませんが、近年の代表的な例では、キャメロン・ディアズ、ヒラリー・クリントン、ボロ・ヤンなどがこれに該当します。

◆その三 心緒性
 一度の機会に次々に何枚もの写真をめくっては販売する為に大量のサインを求めてくる、いわゆるビジネス・チェイサー(職業的追っかけ屋)に対しては殴り書きのようなサインで冷たく応じてくるケースも決して少なくないこと。
※セレブリティーの中には、不機嫌な時には(おそらくは売りづらくなるように意地悪しているのでしょうが)、写真の中の自分の顔面の上にあえてサインをしてくる、あるいは写真の中の別のキャストが写っている箇所にわざとサインをしてくる、といった行為に及ぶ人も見受けられます。わざわざ売りづらくなるような箇所にサインを書きこむような偽造者はなかなかいないことでしょうが、こうした「ラッシュのサイン」、あるいは「顔面へのサイン」は、「職業的な追っかけをしている人々」が入手したサインの中にほぼ必ず見られる傾向です。意外に思われる方もいるかもしれませんが、これらの乱れたサインの有無は、ルートの信頼性を判断する大きな指標のひとつになり得るものです。なお、たとえそれらが間違いのないルートからの本物のサインであっても、あまりにも乱れた筆跡であった場合は基本的に入荷しない方針を当店では採用しております。コレクターの方々の中には当然ながらその収集歴に応じてリテラシーの高低差があり、とりわけ初心者の方に対して要らざる誤解を与えかねないからです。

◆その四 地域性
 日本と比べると、欧米には、文字は達筆であるべきという思想があまり浸透していないこと。書道文化があり、字は丁寧に書くことが今もなお美徳とされている日本とはその点が大きく異なります。更には今やパソコンやスマホの利用が当たり前になり、文字を書く機会がめっきり激減した現代を生きる著名人は、20世紀に活躍した往年のセレブリティーたちの筆跡と比べても、かなり崩れたサインを用いる人が多いこと。
※日本人は欧米人より字がきれいな人が多い。これは間違いありません。海外の映画祭などに招待された日本の著名人が現地のファンやディーラーに対して残すサインは実に丁寧な筆致で書かれるケースが多い一方、現地に長らく在住して海外をベースに活躍されている日本の著名人は、どちらかといえばサインを次第に簡略化させていく傾向も垣間見られます。

◆その五 瞬時性
 ゆっくりと丁寧に書かれた手紙や書簡のようなものであれば、そこに残された文字の羅列から筆跡を判断する作業はできることでしょう。しかしながら素早くペンを走らせては記号のようなシンプルさで次々に書かれていく現代のサインは、識別が難しい筆致になることも多いのが実際のところです。
※様々な局面において世界各地で日々なされているサインの中には、殴り書きの筆跡も実際にはかなりの割合で存在している、これが現実です。それらの真正性の可否は、最終的には「経路の信頼性」に大きく依存します。

◆その六 多岐性
 一口に著名人と言っても、アメフト選手、バスケの選手、野球選手、サッカー選手、ゴルファー、格闘家、その他のスポーツ選手、俳優、女優、映画監督、アーティスト、その他各界の著名人、そして歴史に名を残した様々な年代や分野の故人等々、その対象は実に無限であり、そうした個々の人物の残してきた様々な年代別筆跡パターンのみならず、エクセプショナル(例外的)なパターンを含むその全てを網羅的に把握することは事実上不可能、といえます。
※学問の世界では、その人の研究内容が深みに達すれば達するほど、その対象領域はついつい狭まってしまうものですが、それが専門家と呼ばれる人々が世の中から尊ばれる理由、ともいえます。一方で、「あらゆる分野に精通している専門家」と称している人々は、広く浅い見識を持つ人だと見なされることはあっても、本来、真の専門家とはみなされないはずです。

 いずれにせよ、これらの諸因子を踏まえた上で、個々の直筆サインを判別にするにあたっては、結局のところおおまかな分類では以下のいずれかへと収斂されます。

A 様々なサンプルとの比較や出所などからも紛れもない本物であり、疑う余地が全くないもの
B サインにわずかに乱れやにじみが生じているもの、入手時の状況、経路の信頼性や出所などから間違いなく真正と判断できるもの
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C 経路の信頼性からは間違いなく真正だが、入手時の状況によってはサインに大きな乱れや例外的事象が生じてしまっているもの、あるいは殴り書きでかなり乱雑に書かれたもの
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D 一見すると本物にも見えるが、経路もいまいち不確かで判別が困難なもの
E 筆跡そのものにやや疑義があり、経路も不明なもの
F    明らかに擬せられて作成された、実に分かりやすい贋作にしか見えないもの
G   明らかな印刷サインその他秘書サインなど、本人直筆ではないもの
H   そもそも取り扱い分野のものではない為、判別のしようがないもの

 ここで当店ができることはあくまでもラインを引く事までです。つまり、Cに該当するものについてはそれが本物だと分かっていてもあえて除外対象とし、Aと Bに該当するものだけを入荷する、という選別作業を行うところまではできますが、かといって、D以下に該当するもの全てを偽物と断定することはもちろんできません。

 例えばインターネット上では明らかに疑わしいと思われる筆跡のサインも流通してはおりますが、それらに対して「このサインは本物ではないと思われる」とする書面を発行することはできかねます。上述のように、サインには当人以外の第三者には如何ともし難い様々な特質がある以上、仮にこれまでに見たことがないような筆跡であったとしても、後日のリサーチによっては、そのような筆跡が実際に存在する可能性を完全に排除することはできないからです。ましてやどういった状況下でなされたサインなのかを一切ヒアリングすることなしに、そこに残された筆跡だけを見て全てを否定することはできようもありません。


米国鑑定サービス会社の「利用規約」

 アメリカには鑑定・認証サービスを行っている事業者が大小様々に存在し、それぞれが「エキスパート」あるいは「スペシャリスト」といった自己説明でそれぞれのビジネスを行っています。しかしながら、そうしたサービスの利用規約のほとんどには、概ね以下のような文言が記されています。

『鑑定・認証は主観的な個人の判断となり、時には専門的な意見が必要になりますが、その意見は場合によっては変更される可能性もあります。 従って私たちはいかなる保証も表明せず、お客様やその他第三者に対するいかなる責任も負わないものとします。』

 より分かりやすく言い換えるならば、
「担当する人間によって判定結果が変わることもあり、もう少し専門的な考察が必要な場合もあり、後になってから意見を変更することもありますので、お伝えする内容が正確かどうかは何も保証いたしません。もし間違っていた場合でも、お客様やその他の人々に対するいかなる責任もとりませんので、ご了承ください」
ということです。
(※スタッフ立ち合いの下で入手されたサイン会経由などの商品などに限っては、保証を表明している場合もあるようです)

 対価を支払う以上、消費者としては公正かつ正確な判定がなされることを当然ながら期待します。そして鑑定を申し込んだアイテムが本物と認めてもらえれば安堵を覚えることでしょうし、もしそうでなければ失望を覚えることでしょう。しかしながら過去における様々な経緯等からも、「正確性は何ら保証しないことを予め表明せざるを得ないサービス」であることに多くのコレクターはほとんど注意を払っていない、というのが実際のところです。とりわけ大手の会社には資金力もあれば広告宣伝力もあり、利用者も多い一方で、シェア拡大の為にあらゆる年代、分野を問わずにサイン鑑定を幅広く受付してきた傾向にあります。その為、本物を正しく本物と認証することが多々ある一方で、明らかな判定ミスもまた、数多く犯してきてしまっている側面もあります。米国のレビューサイト等にはコレクター達からの様々な苦情が現在に至るまで大量に寄稿されており、
「自分自身で有名人から直接もらったサインを認証してもらおうとしたら、『これは偽物である』という誤った鑑定結果を示されてしまい、それでいて代金だけは取られた」
といったものや、
「以前『これは本物である』と言っていたサインに対して、次の機会には『これは偽物である』と言ってきた」
といった具体的な体験談を様々なサイトで確認することができます。このような声があることはベテランのコレクターやごく一般的な見識を持つディーラーであればほとんど誰でも知っていることですが、初心者やライト層のコレクターの中には全く知らない人々がアメリカでも実際に相当数いますので、ましてや英語圏ではない日本では言わずもがなでしょう。
 また、これらのサービスでは、どの分野を専門とする何という人が担当したのかなどの情報も開示されないケースが多いようです。これを病院に例えるならば、病院名の入った立派な診断書は発行されるものの、実際に診察を担当したのがどの医療分野を学んできた何という医師なのか、あるいは経験豊富なベテラン医なのか、まだ駆け出しの新人医なのかも不透明で、診断内容に関しても結果が変わり得るサービス、ということにはなります。

 このようないわゆる「第三者鑑定サービス」に関しては、偽物を作成しているような業者に対する抑止力になってきたという点では、そのコンセプトに相応の社会的意義はあることでしょう。また、それらの認証を経た商品は、本物である確率がそれなりに高いことも紛れもない事実でしょう。しかしながら会社によっては「幾多の消費者トラブルを引き起こしてきたその当事者」という別の側面も併せ持っており、これらの是非についてどのように考えるかは、あくまでも個々人の価値観に委ねられるべきこと、といえます。

 いずれにしても、当店では高度な正確性を保つことはまず困難と思われるこうしたサービスを、国内の消費者の方々に対して提供することはできかねます。客観的な証拠もないままに誰かの信用を毀損しかねない「見解」を提供してその対価を受け取る一方で、「正確かどうかは何も保証できませんし、もし判定ミスを犯して誰かに迷惑をかけようとも、一切の責任を取りません」と宣言するのは、我が国の法律上、あまりにも問題があり過ぎるからです。
 おそらく日本の消費者の中には、アメリカではこのようなサービスが有料提供されていることに違和感を覚える方もいることでしょう。それではこのような違いは一体どこからくるのでしょうか?

日米に横たわる商習慣の違い

 それぞれの国にはそれぞれの商習慣、気候や風土、歴史が育んできた国民性、消費者性向の相違点などがあり、日本とアメリカもその例に洩れません。アメリカに駐在、生活した経験がある、あるいは長期滞在歴がある方であればそういったことは常識の範囲内の事であり、わざわざここに記すべきことではないのかもしれませんが、例えばビジネスカルチャーに関してはこのような違いがあります。

◆日本の場合 
 顧客から仕事を請け負うのは「完全に実現できる見込みがある場合」のみで、できないことをできると言ってしまうと後日トラブルに発展する恐れがあるので、その場合は最初から仕事を受けない。あらゆるビジネスシーンで限りなく正確かつ緻密であることが消費者からは求められており、誤差やミステイクは大小を問わずそれ自体が問題視され、悪いこととされる。

◆米国の場合
 半分から七割ぐらい達成できる見込みがあれば、とりあえずは仕事を請け負ってしまう。ミステイクや誤差は発生するのが当たり前のことなので、あとは顧客が求めている百パーセントのレベルに近づけるようにギャップを埋めていくように努力する。消費者もまた、様々な物事が正確に運用されることを、日本人ほどには最初から社会や企業に期待してはいない。

 これらの具体例としては、アメリカにおけるアムトラックやグレイハウンドバスといった交通インフラの運航遅延発生率の高さ、日米それぞれの車メーカーに横たわる故障発生率の差などを考えてみれば、よりわかりやすいのかもしれません。アメリカ在住の日本人の方のブログなどでも、商品を注文したが納期を守らない、修理を頼んでも約束の日にやって来ないといった「米国特有のいい加減さ」は様々な体験談とともに言及されていますので、その違いをいまいち想像できないという方がもしいらっしゃれば、そうした記事が参考にはなることでしょう。もっともアメリカの場合、多少の問題があっても物事をどんどん前に進めてしまうその気質が、世界に大きな影響を与える様々なテクノロジー(インターネット関連企業、シェールオイル、EVなど)を生み出す原動力にもなっており、日米どちらの商習慣が正しいのかという話ではもちろんありません。また、これはあくまでもひとつの傾向に過ぎず、日本人だから、アメリカ人だから、と全てを単純に一括りできるわけでもありません。


アメリカ特有の「比較広告」

 アメリカ特有の商習慣の一つに、「比較広告」があります。例えば我が国の場合、「不当景品類及び不当表示防止法」によれば、客観性や正確さの裏付けもないままに他社の商品やサービスよりも優れていると消費者に誤認させるような比較広告は禁止となっています。しかしながらアメリカの広告法では、競争相手をイメージダウンさせるための攻撃が認められています。競争相手を誹謗中傷するような攻撃的な広告や宣伝は、多くの日本の消費者にといっては嫌悪感しか生まないことでしょうし、場合によっては法に問われる恐れがありますが、米国では異なります。その代表的な例はアメリカ大統領選挙でしょう。対立候補をイメージダウンさせる為のテレビCMに、選挙費用の中から莫大な予算がつぎ込まれることは多くの方がご存じのとおりです。国のトップを決める最重要イベントからしてこうした手法が用いられるわけですから、これはお国柄としかいいようがなく、アメリカ固有のものと言えます。ちなみにヨーロッパでは日本と同じくこうしたCMへの規制があり、競争相手を公然と攻撃するようなビジネス手法に対しては日本と同様、消費者からの忌避反応が向けられています。
 こうした文化的背景を考慮すれば、アメリカにおいては他者への「攻撃性」を備えた鑑定・認証会社のビジネス手法が社会的にも受容される土壌がある程度整っている、とは言えます。しかしながらこれらの会社からの風評被害を受けてきた他の販売会社から提訴され、明らかに不公平かつ不自然な真贋判定を行ってきたことが法廷で事実認定された結果、2017年にはカリフォルニア州の裁判所で大手鑑定会社側が敗訴する判決も既に下されています。

 それではもう一つの大きなマーケットであるヨーロッパのイギリス、ドイツ、フランスなどではどうかといえば、ディーラーやオークション会社などの間でもこうした鑑定・認証サービスを積極的に導入しているところはあまり多いとは言えず、米国内のようには拡がりを見せていないようにも感じられます。戦後、一貫してアメリカの多大なる影響を受けてきた日本とは異なり、アメリカという国家を必要以上に仰ぎ見る習慣を持たないヨーロッパの民族性、といえばそれまでかもしれません。また、野球やアメフトといったアメリカの人気スポーツが欧州ではあまり浸透していないという側面もあるでしょう。
 2022年2月には、『公式サイン会』と称したルートで入手され、アメリカの某大手鑑定サービス会社が本物であると認証した上で四百人以上に予約販売された、ある大物イギリス俳優の直筆サインが全て偽物であったことが本人によって確認された事件を、英国の高級紙インディペンデンス紙などが報じていますので、ヨーロッパにおけるトレンドはこのような報道とも決して無縁ではないことでしょう。



 


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