■特集記事〜オートグラフコレクター必読。
直筆サイン業界のアナライズレポート by オートマニアドットコム                 


『PSA/DNAの実相1〜米国消費者の声から読み解く、その遠景』

 個々人の情報源、リテラシー、判断というものはあくまでそれぞれであり、人によって大きく異なるものです。世界に衝撃を与えた、2022年2月24日に開始されたロシアによるウクライナへの軍事侵攻は改めてそのことを浮き彫りにしました。
 自国の暴挙が不当なものであることを正しく理解し、抗議の意志をその内に秘めている知識階級もおそらくは存在する一方、ロシア国内に住む一定数の人々がその軍事作戦を支持してしまう理由の一つとして、国外から発信される情報には普段からほとんどアプローチせず、国営放送が流しているプロパガンダを簡単に信じてしまうような層が多数存在しているから、とする分析もなされているようです。そしてそのような人々の中には、むしろその侵略を祖国解放戦争であるとして美化しながら眺め、「悪」であるウクライナ国民に対するロシア軍のおぞましい暴力行為に賛辞を送っている人すらいることでしょう。

 しかしながら、英語のサイトに書かれてある記事を自分自身で読む習慣を持つ人が必ずしも多くはないという点では、私たち日本にもロシアと共通している部分があるのかもしれません。そしてそういった方々は、オートグラフ(直筆サイン)の世界についても日本語で発信されている情報や表向きの情報だけを基本的には信じ、実は知らず知らずのうちに英語圏で発出されている情報からは完全に取り残されている恐れがあるのかもしれません

誰が本当のことを伝えていて、誰がそうではないのか。
誰かが発出している情報は本物の知性に裏打ちされたものなのか?
類は友を呼び、そして知は知のあるところへと集う。
あとはこの記事にふと興味を抱かれ、最後までお読みになられた方があくまでもご自身の頭で考え、それぞれの中で咀嚼されるべきことでしょう。

 直筆サインやコレクターカード等の第三者鑑定・認証サービスを行っている会社として知られるアメリカのPSA(プロフェッショナル・スポーツ・オーセンティケーター)について。サインに興味を持っている方であれば、ひょっとしたらその名を知らない人はいないのかもしれません。そしてこの会社のサービスを利用して販売している人は、あるいはこのように強調することでしょう。

「PSA/DNAはアメリカのナスダックにも上場されている企業であり、オートグラフ業界では有名な、絶対的な信頼を得ている鑑定会社です!」

 しかしながら、この短い文章には事実とは異なる説明が既に含まれていることに果たしてどれだけの人が気付いているのでしょう?これをお読みになった方にファクトチェックをして頂く場所は、以下の日本語サイトとなります。
https://kabu.dmm.com/service/us/stock_list/us_stock_list/

このアメリカ上場企業一覧のどこをどう探しても、PSA/DNAという名前の株式銘柄は実在しておりません

 それでは、「オートグラフ業界では有名な、絶対的な信頼を得ている鑑定会社」の部分についてはどうでしょう?「オートグラフ業界では有名」であるのはまず間違いありません。しかしながら、本当に「絶対的な信頼を得ている」のかどうかは、それは実際にはまだ検証済みではない、いわゆる「受け売りの言葉」である可能性もあります。本当に極めて高いレベルで、あらゆるオートグラフの真贋判定を達成できている会社なのか?その判別精度は、限りなく百パーセントに近いものなのか?そしてもし何らかの検証を改めて行う必要があるのであれば、どういった人々の声に耳を傾けてみることが必要になるのか?

 これらを判断するにあたって最も参考になるのは、何のしがらみもない立場でPSA/DNAの鑑定サービスを実際に利用してきた、本場アメリカのコレクターたちの声、という事にはなります。私たちが旅先の飲食店選びで参考にしている食べログなどもそうですが、そのサービスを利用した事のある現地ユーザーからの評価こそが最も確かな情報源、ということにはなります。対象を分析するにあたっての適切なアプローチとは、一方的に発出されている情報だけを鵜呑みにするのみならず、別の角度からの視点もあわせて探ってみることが必要であるのはいうまでもありません。そしてそうすることによってのみ、バランスの取れた考え方を育むことができることでしょう。

ここでご紹介するサイトは、PISSED CONSUMER。
https://www.pissedconsumer.com/
つまりは「怒りの消費者」、と名付けられたアメリカの企業口コミサイトです。
もしこれがアメリカ人やネイティブ同士でしたら、
「こちらに書かれている内容をお読みください。これまでの見方、大きく変わるかもしれませんよ」
で済む話なのですが、この日本ではなかなかそうもいきません。従って、内容を詳しく解説してみる事にします。アメリカには他にも似たような口コミサイトがいくつかありますが、このサイトにはPSA社の行っている直筆サイン鑑定サービスを利用した人々からの感想が数多く届いていますので、それらの内容を追っていけば色々なことが見えてくることでしょう。


 元アメリカ大統領のドナルド・トランプ氏のツイッターなどもそうでしたが、例えばフォロー型のSNSにはどちらからといえば支持者が集まりやすい一方で、こうした口コミサイトの特性としてはネガティブな体験談がどうしても集中しやすい傾向にあることは否定できません。その分を割り引いたとしても、日本の業者が絶対的なところであると説明しているはずのこのPSA/DNAという会社との取引で、彼らアメリカのサインコレクターはいったいどんなトラブルを経験し、何に対して怒っているのか?それらの一端を知ることは、海の向こうで繰り広げられている、騒擾たるオートグラフ業界の現実に迫ることに、少しでもつながるはずです。

 なお、翻訳には可能な限りの正確性を期しております。筆者には豊富な海外渡航・滞在経験はありますが、かといって決してネイティブでもなければプロの翻訳者でもないため、そのあたりはご承知おきください。参考までですが、翻訳者の学位証明は以下の通りです。
http://www.auto-mania.com/html/newpage.html?code=38
用いられている言葉の中にはいくつかの激しい表現も含まれていますが、当店自身がそう言っているわけではなく、あくまでもアメリカの消費者からの発信であり、それを翻訳すること自体には何らの法的問題もない以上、オリジナルに忠実にそのままにさせて頂きました。また、より分かりやすいように補足を加えている箇所等もありますが、それぞれの記事には念の為、内容に誤りがないか個別に確認して頂くための引用元URLを明示しています。また、あくまでも独自の基準ではありますが、その深刻度に応じて星を付けております。投稿内容の具体性・損害額などから判断して、より深刻な事案が五つ星(★★★★★)、軽度な事案は一つ星(★☆☆☆☆)としておりますので、ご参考ください。

それでは、アメリカのオートグラフ・コレクター達から寄せられている、PSA/DNAに関する具体的な体験談その他をまずは一つずつ眺めていきましょう。



トラブル事例集1 (事例01〜15 PSA/DNA編その1)

■事例01 (深刻度★☆☆☆☆)
Mar 31, 2020  Daryl M Qak さんの投稿
『無能で接客態度が悪い』
PSAとの最近の取引に非常に失望しています。苦情その1、クイックオピニオンに提出した時には「これは偽物である」と言っていたのに、品物を直接PSAに送ってみたら今度は「これは本物である」と言ってきた。苦情その2 、直接サインをもらった際に写真やビデオで俳優のサイン中の写真も撮影したので、それもあわせてPSAに送ったところ鑑定費用に50ドルを請求されたが、なぜか偽物と判断された。その俳優のサインは私が実際に会ってもらったものであり、それを証明できるにもかかわらず、本物とはみなされませんでした。私は証拠の映像を提出して鑑定してもらおうとさえしたが、PSA/DNAはそこまでやろうとはしなかった。彼らは、手数料は認証にかかる費用だと言いましたが、この問題と苦情に基づけば彼らが間違っていることは明らかです。そして、こうした状況を改善しようという気持ちすら持っていないのです。ご好運を。PSA/DNAを利用したり、正確性を期待しないことです。
損害額50ドル。
https://www.pissedconsumer.com/people/2355975.html

■事例02 (深刻度★★☆☆☆)
Dec 08, 2021 PissedConsumer3136711 of Clarksville, TNさんの投稿
マイケル・ジョーダンのサイン入りカード二枚の鑑定費用として五百ドルを請求されましたが、本物として認証するのを拒否されてしまいました。電話をしてみたところ女性が出て、入手の経緯説明やその時の写真があればもう一度鑑定するかもしれない、とのことでしたが、私はマイケル・ジョーダンがそのカードにサインをしている際の、極めて明瞭な写真も持っていました。(それを送ってから)数週間後にメールで返信があり、「やっぱり申し訳ありませんが二度目の鑑定チェックも払い戻しもできません、弊社ではその時の写真や経緯ではなく、あくまでも筆跡だけを見ておりますので」、とのことでした。ハハハ。その時に撮った写真と経緯を書いて送るようにと言ってきたのは彼女の方だったんだけどね。五百ドルを盗まれたのは、まるで彼らがそれを必要としていたから、という気すらします。この人たちに鑑定を依頼することを私は誰にもお勧めしません。
損害額500ドル
https://psa-dna.pissedconsumer.com/review.html

■事例03 (深刻度★★★★★) (重大事件)
Oct 27, 2019 alan s Bnm LOCATION Bridgeport, Connecticutさんの投稿
『彼らは大失敗を犯し、そして私は追放された』
ジョー・ジャクソン(シューレス・ジョー・ジャクソン。アメリカの伝説的野球選手。1887- 1951)のサインが買いたかった。それはホルダー内にカプセル化されたものだった。それは本物だという事だった。彼らのウェブサイトでも(認証番号を見たら)本物と書いてあった。そしてPSAのカスタマー・サービスの人々も、それが本物であると私に言った。私はこのサインを購入していたが、やがてそれを五万ドル(邦貨六百万円前後)でオークションハウスに売却することにした。私はそれをJSAにも持って行ってセカンド・オピニオンを求めたところ、これはジョー・ジャクソンの奥さんの筆跡であって、ジョー・ジャクソン本人が書いたものではないと伝えてきた。PSAのカスタマー・サービスのマネージャーと話したところ、なぜか私は彼らのウェブサイトから禁止され、そして自らのサイトで本物と認めていたはずの認証番号のオンラインデータを削除した。
https://www.pissedconsumer.com/people/1767524.html
https://psa-dna.pissedconsumer.com/mrs-joe-jackson-201811021393039.html

ジョー・ジャクソン (野球) - Wikipedia

■事例04 (深刻度★★☆☆☆)
Sep 12, 2019 Demarcus Twu さんの投稿
『ペテン師。彼らはあなたのお金を奪って走り去ります。』
私の母親は1970年代にエルビス・プレスリーに直接会って、サインをしてもらっている8x10サイズのラスベガス・ヒルトンでのサイン入り写真を持っていました。PSAは、それは偽物で、本物ではない可能性が高いと言ってきた。このサインは正真正銘の本物であるにもかかわらず。私は価値あるもののために認証が欲しかったのです。怠慢なペテン師、PSA。鑑定に何百ドルもかかったが、返金もなく、本物ではないと言われた以外は何もなかった。
https://psa-dna.pissedconsumer.com/complaints/RT-P.html

■事例05 (深刻度★☆☆☆☆)
Dec 10, 2018 Bobby D Gqr LOCATION Moore, Oklahomaさんの投稿
『お金の無駄』
絶対に本物であるサイン商品をお急ぎ便で送りました。後日、本物でなかったという書類を添えて送り返されました。単純に200ドルを無駄にしただけだった。このアイテムは本物であっただけでなく見分けるのは簡単なものだった。私はPSAの誰一人、実はこのサインを見てすらいなかったのではないかと、真剣にそのように疑っている。
損害額200ドル
https://www.pissedconsumer.com/people/1108913.html

■事例06 (深刻度★☆☆☆☆)
Jan 24, 2018 PissedConsumer1175680 of Jackson, MI さんの投稿
『PSAはまた間違えた。』
私たちが直接もらったサインがたくさん本物ではないとして戻ってきます。顧客はPSAかJSAを望んでいるが、両者とも、本物のサインを本物であると認証しないという悪い実績があります。何度も何度も起きています。クイック・オピニオン・サービス(簡易鑑定)の方は更に悪い。この認証サービスは、「専門家」による大きな詐欺です。なぜ、私たちは「専門家」と呼ばれる人たちからの詐欺に遭わなければならないのでしょう?そして、それに対して何ができるのでしょうか?という感じです。これ以上言うことはないのですが、100文字投稿しなければなりませんので。
https://psa-dna.pissedconsumer.com/psa-got-it-wrong-again-201801241175680.html

■事例07 (深刻度★★★☆☆)
Mar 15, 2017 PissedConsumer1021373 of Baltimore, MDさんの投稿
私は、ドナルド・トランプ(元大統領)のサイン5点とマイク・ペンス(元副大統領)のサイン2点を、2016年の選挙期間中に選挙集会で入手しており、それをPSAに提出しました。驚いたことに、すべてが「本物ではない」として返却されてきたのです。それから私は3つの異なる会社からの証明書を得てそれを提出し、PSAはそれを受け取りました。彼らはそれを見て私に鑑定代金を払い戻すだろうと思っていましたが、いいえ、そうではありませんでした。ひどいひどい役者です。このような場合、某大手ディーラーや投資家のための価格を守り、小さなディーラーやコレクターからのサインは偽物であるとして拒絶する。このようにPSAとEbayは、その「誠実さ」を保つために、Ebayの「クイックレビュー」であまりにも多くのお金を稼いでいるのです。PSAとEbayは恥を知るべきです。ある日、Ebayの誰かがPSAのクイックオピニオン(簡易鑑定)で大金を稼ごうと考えたのでしょう。Ebayはこの関係を終わらせるべきでしょう。多くの真っ当な売り手と買い手がPSA/DNAによって傷つけられているのです。
https://psa-dna.pissedconsumer.com/5/RT-P.html

■事例08 (深刻度★☆☆☆☆)
Dec 09, 2016 PissedConsumer970384 of Montreal, Canada さんの投稿
この人たちはペテン師です。ニューハンプシャーでドナルド・トランプの写真に目の前で本人からサインをしてもらったのですが、「信憑性に疑問がある」として返されました。何の冗談でしょうか?彼らはみんながお金を稼ぐのを望んでいないのです。もう二度と使わないです。
https://psa-dna.pissedconsumer.com/5/RT-P.html

■事例09 (深刻度★☆☆☆☆)
Jul 26, 2016 PissedConsumer888959 of Sacramento, CA さんの投稿
私はNBAのバスケットホールをPSAに送りました。サインは直接もらったものです。しかも面と面を合わせて、です! 私は販売するために彼らの認証が欲しかったんだけど、私のバスケットボールは本物じゃないってレターがPSAから来たんだけど?いったい何なんだ、これは?同じボールにサインしている写真が何枚もある。サインをした場所の写真も撮った。どれだけの証拠が必要なんだよ?消費者は気をつけましょう! 信じられない! 本物じゃない、だって?どうしたらそんなことが起こるのでしょうか?
損害額300ドル
https://psa-dna.pissedconsumer.com/not-authentic-nba-signed-basketball-20160726888959.html

■事例10 (深刻度★☆☆☆☆)
Jun 18, 2016 Jossiah Fij Location: Chicago, Illinoisさんの投稿
『クイック・オピニオンのインチキな意見』
2016年6月12日にシカゴで私自身が手に入れたバズ・オルドリンのサインをPSA/DNAのクイック・オピニオンサービス(簡易鑑定)にて認証してもらおうとしました。これは、シカゴの公立図書館で行われたChicago Tribune Printers Row Lit Festで行われたものです。バズ・オルドリンとクリスティーナ・コープが、月面着陸に至るまでのバズ・オルドリンの人生についてのプレゼンテーションを行った時です。私は実際にバズ・オルドリンがサインをするのを目の前で見てから本を閉じ、そして私の方に引き寄せて持ち帰ったものなのですが、それに対してPSA/DNAは「Likely Not Genuine」(本物ではない可能性が高い)と言ってきました。その理由も教えてくれない。私はこのサービスにはもはや何の信頼も置いていません。
https://psa-dna.pissedconsumer.com/psa-dna-quick-opinion-is-bogus-opinion-20160618867969.html

■事例11 (深刻度★★☆☆☆)
Mar 29, 2016 PissedConsumer819401 of Granbury, TX さんの投稿
『PSA/DNAは無知である』
私はPSA/DNAに(NFLアメリカン・フットボール選手の)ファーブル、アーロン・ロジャースのサイン入りグッズ5点を送った。これらは全て、5年以上にわたってランボーフィールドで開催された4度のグリーンベイパッカーズ・ファンフェスタにおいて、私が個人的に入手したものです。215ドルというバカげた価格によって、本物ではないことを知らせるレターを5通も受け取りました。私は個人的にアイテムを手渡し、選手がそれにサインするのを目の前で見ているのです。ロジャースと私は、彼がサインをするときに、お互いの顔に生えている毛について楽しい会話をしたりもしました。イベントのチケット、そしてイベントで撮った写真などを持っています。PSA/DNAは全くの無知なのか、それとも自分たちの意図が何かあるのか、そのどちらかでしょう。
損害額215ドル
https://psa-dna.pissedconsumer.com/psa-dna-is-clueless-20160329819401.html

■事例12 (深刻度★★☆☆☆) 
Jan 25, 2016PissedConsumer777447 of Montreal, Canada さんの投稿
『ペテン師たち』
私は自分で直接もらったサインの入った写真を何枚か持っていて、それらを鑑定に出してみたところ、彼らは私のポケットから400ドルを奪い、筆跡に一貫性がないとか何とかかんとか、かくかくしかじか、と偽物であるという理由を書いたフルレターを寄こし、本物だと認証するのを拒否してきた。二度と利用しない。
損害額400ドル。
https://psa-dna.pissedconsumer.com/6/RT-P.html

■事例13 (深刻度★★★☆☆)
Nov 22, 2015 PissedConsumer738631 of Barrington, IL さんの投稿
『PSA 無能の真意』
本日、シカゴで開かれたスポーツイベントで525ドルを払ってマイケル・ジョーダンのサインを七点、認証してもらおうと思ってPSAに提出したところ、全て本物ではないとして却下されました。私は初めて提出してみたのですが、私の持っていたサイン入りアイテムを眺めた他のディーラーが、その中のバスケットボールとスポーツイラストレイテッド誌を欲しがってぜひとも買いたいと言い、私の品物がPSAに認証され終わったら連絡をくださいと言って名前と電話番号を渡してきたのですが、全て本物のサインではないとして却下されたのです。これらは全て、96年、97年、98年に妻と3人の子供たちと一緒に参加した、イリノイ州ディアフィールドのベルトセンターでのチャリティーイベントでサインされたものです。しかし、PSAはスーパースターのサインを高価格で販売するため、供給を抑えたいのでしょう。それゆえ、高額の手数料を正当化しているのです。私のような小心者にはチャンスはありません。私は、私の目の前でサインされたものがまさか偽物であるとして拒否される可能性があることを知らなかったし、彼らは自分達の従業員がそれらの価値を私に説明していたにもかかわらず、本物と認めることを拒否しました。妻と私は、チャリティーイベントで実際にサインをしているマイケル・ジョーダンの映像を撮っておくべきでした。私は、PSAは詐欺的なビジネスをしていると思います。
損害額525ドル
https://psa-dna.pissedconsumer.com/6/RT-P.html

■事例14 (深刻度★★☆☆☆)
Apr 29, 2015 PissedConsumer628843 of Plainfield, IL さんの投稿
私は8枚のサイン入り写真を送りましたが、そのうちの3枚は個人的に直接サインをもらったものなのに、すべて偽物だとして返されました。彼らは私たちのようなちっぽけな人々のためには10枚の写真のうち1枚だけを本物として認証するだけです。何といういかさまだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
https://psa-dna.pissedconsumer.com/6/RT-P.html

■事例15 (深刻度★★★☆☆)
Jun 20, 2014 Adora Quu Location: Placentia, California さんの投稿
『PSAの詐欺行為』
700ドルを支払ってジャージやキャンバスなどにサインされたものを鑑定に提出しました。いくつかのアイテムには、サインをしたことを示す明白な証拠もありました。しかし、全部本物ではないとして却下されました。この20年間に渡って様々なホッケー選手からサインをもらってきた中で、PSAのスタッフが自分でサインをもらっているのを私は見たことがない。誰が彼らの認証をしているのか分からないが、ホッケーを担当している人は、きっと正確な比較対象を持っていないのだろう。このような悪質な業者だと知っていたら、自分の商品を鑑定に提出することはなかったことでしょう。彼らはお金を取るだけの詐欺師であり、「意見」を与える人間がそのスポーツの事をよくわかっていない。
損害額700ドル

https://psa-dna.pissedconsumer.com/psa-scam-20140620500527.html

※ここまでの内容は、あくまでもこのサイトに寄せられている合計51件の投稿の中から15件のみに翻訳を加えてここに紹介しているものです。いかにもサクラ、な感じの肯定評価一件を除けばサイトの性質上、致し方ないことですがその全てが苦情で、平均評価は五段階中の1.4というスコア(あくまでもこれを書いている段階のデータです)。また、スポーツカードの認証等にまつわる苦情については、当店の取り扱い範囲ではない為、翻訳対象から外しております。

 あらゆる個人的体験というものはあくまでも属人的なものですので、もちろんこうした声が世論の全てではないでしょう。しかしながらそれなりの具体性を帯びた苦情の数々が寄せられていることを鑑みれば、これらの全てをフェイクニュースやデマと決めつけるのはかなりの無理がある話です。そして現地アメリカでは必ずしも絶対的な信頼を獲得しているわけでもなく、PSA/DNAに対して否定的な見方を持っているコレクターもそれなりにいるらしいことも、ここまで読解を進められた方であれば容易に推測できるはずです。
 仮にもこれをお読みになっている方が、自分が昔スター本人と会って直接もらった間違いなく本物のサインなのに、鑑定に出してみたら一方的に「これは偽物である」という誤った意見だけを伝えられ、それでいてその対価として何万円もの高額な鑑定料金だけを請求されたら、果たして何を感じるでしょうか?そして思うことでしょう。様々な機器を駆使したプロフェッショナルな鑑定方法を導入しているという触れ込みだけど、本当に効果的なシステム運用がなされているんだったら、そもそもどうしてこんなにもわけのわからない鑑定結果になるんだよ(笑)、と。

 事例07、事例13、については、それぞれ一般のコレクターが直接入手したドナルド・トランプ5点及びマイク・ペンス2点、そしてマイケル・ジョーダン7点を全て偽物であるとして、まとめて認証を拒否しているのがわかります。
事例07の投稿者はその理由を、「某大手ディーラーや投資家のための価格を守り、小さなディーラーやコレクターからのサインは拒絶」しているものと分析。

そして事例13の投稿者も、「PSAはスーパースターのサインを高価格で販売するため、供給を抑えたいのでしょう」と同様の分析を加えています。PSA/DNAにとってのマイケル・ジョーダンのサインは「高額な鑑定代金を設定している我々の認証を経た上で、提携先のディーラーなどによってそれなりの高値で売買されなくてはならないもの」であり、従って、まとめて7点も提出してくるような個人客相手に本物と認めることはしなかった。サインの真贋をあえて見誤る無能さを示してきた本当の理由はそこにある、この彼はどうやらそういう見立てに基づいて『PSA 無能の真意』と、自らの投稿を題したようです。自分たち家族がかつてチャリティーイベントで直接本人からもらったサインの全てに対して偽物という見解を示されたのみならず、間違いだらけの鑑定代金として525ドル(邦貨六万円以上)も取られたと訴えているこの彼から見て、「PSAは詐欺的なビジネスをしていると思います」と感じたのも、なんとも無理からぬ話には思えます。

 これらのトラブルの中でも、とりわけ事例03については、金額的にも極めて重篤ともいえます。伝説的な野球選手で、『文字の読み書きができなかったはずの”シューレス” ジョー・ジャクソンの直筆サイン』が、PSA/DNAによって本物として鑑定され、購入者は実に五万ドル(邦貨五百万円〜六百万円台)という、ちょっとした高級車並みの価値を見込んでいたものの、結局は偽物だったという事が判明してほとんど無価値化。のみならず、その後の対応にも大きな疑問を感じたこの投稿者の兄は、カリフォルニア州サンタアナの司法長官宛てにPSA/DNAに対する苦情書を提出した、とも書かれています。
https://psa-dna.pissedconsumer.com/mrs-joe-jackson-201811021393039.html

 もっとも、こういった代筆サインをPSA/DNAが本物と鑑定してきたケースは別に珍しくはありません。具体的な名前は伏せさせて頂きますが、PSA/DNAの提携先であるアメリカの某オークションサイトにおいては、1930年代のハリウッド映画を代表する伝説的女優、ジーン・ハーロウ(1911-1937)の直筆サインが、PSA鑑定済みという触れ込みで数百ドルから数千ドルの範囲で数十枚に渡って販売されてきた記録を今もなお確認することができますが、それらのほとんどの筆跡は本人によるものではなく、いわゆる”ママ・ハーロウ”のサインです。存命期間の短さや、その儚き生涯の神秘性からも、彼女のサインの価値はマリリン・モンローを軽く上回りますが、サインを求めて写真を送ってくるファンレターへのサインは彼女の母親が代わりに書いていたのは有名なエピソードです。しかしながらこの分野に関して本来は専門外ともいえるPSA/DNAは、長らくママ・ハーロウの筆跡を本物と認める旨の見解を示し続けてきました。

それでは他の口コミサイトからも引き続き様々な声を拾い上げて、同じように具体的な事例を確認していきましょう。


つづき 
『PSA/DNAの実相2〜米国消費者の声から読み解く、その遠景』

http://www.auto-mania.com/html/page34.html